鈴木実歩さん主宰の継続サロン「CMM」は、数百名もの女性起業家が集うコミュニティ。
日本国内のみならず、海外でビジネスを展開しているメンバーも多数所属しており、皆さまのビジネスの発展とメンバー同士のつながりを深く育てることを目指しています。
また、月に2回開催されるセミナーでは、実歩さんの公開コンサルや最新ビジネス情報のシェアなど、毎回盛りだくさんの内容をお届けしているCMM。
本記事では、6月6日(金)10:00より開催された第150回CMMセミナーの様子をお届けします。
得意があふれ出す生き方をしよう
6月のCMMセミナーテーマは「得意なことの見つけ方」です。

「得意なことの見つけ方」は、澤 円(さわ まどか)さんの著書の一つ。
澤さんは、大学で経済学を学ばれたのち、日本マイクロソフト株式会社にてプログラマーとしてキャリアをスタート。現在は株式会社「圓窓(えんそう)」の代表取締役として、複数の企業の顧問を務めながら、講演活動や書籍の出版など、幅広い分野で活躍されています。

今回のセミナーでは、そんな澤さんの著書「得意なことの見つけ方」の内容を要約しつつ、自分が本質的に得意としていることを発見する方法を解説してくださいました。
「この書籍には、これからビジネスをスケールアップさせたいと考えているサロンメンバーにとって、必要不可欠な知識が詰まっている」とおっしゃる実歩さん。
自分が得意としていることを見つけて、ビジネスの方向性をより明確にしていきましょう。
得意は「自己分析」からではなく「行動」から見つかる
はじめに実歩さんは、書籍に書かれている「自分の得意を見つけるためのポイント」をシェアしてくださいました↓
- 日常の小さな行動に注目する
- 他者からの「ありがとう」は才能のヒント
- 無意識にやってしまうことに注目する
それぞれ詳しく解説していきます。
1.日常の小さな行動に注目する

自分の得意を探そうとして、過去の努力や取得した資格にとらわれてしまう方は多いでしょう。
しかし、自分が本質的に得意としていることは、スキルや資格の中にはありません。実際、澤さんの著書には「得意は頭で考えるものではなく、日常の小さな行動から発見されるもの」と書かれているそうです。
ちょっとした行動をとることで、「ゆらぎ」をつくる。そしてクラゲやワカメのように、ゆらゆら漂ってみる。
得意なことというよりも、いま出来ること、ちょっとやってみたいことをすぐにやってみる。
計画(Plan)よりも行動(Do)。
複数の自分、複数の仕事を掛け持つ。
得意なこと、出来ることを掛け合わせる。
年齢や肩書は関係ない。
他人の目を気にせず、小さな失敗を恐れず、直感を大事にして、どんどん行動しよう。引用:得意なことの見つけ方
大切なのは、他者が決めた枠にとらわれず、自分の直感に従って自由に行動すること。
まずは自分が「やってみたい」と感じたことを、すぐにやってみましょう。その行動が、自分の強みと出会うきっかけになるのです。
2.他者からの「ありがとう」は才能のヒント

また、自分では当たり前だと思っている行動にこそ、才能が発揮されている場合があるとのこと。なかでも誰かから「ありがとう」と言われた行動が、自分では気づいていなかった才能や強みを見つけるヒントになるケースが多いそうです。
たとえば、友人の悩み相談に乗ったあとに「ありがとう。聞いてもらえてスッキリした」と言われたなら、人の話を丁寧に聞き、共感することが得意と言えるでしょう。
セミナーでは、最近「ありがとう」と言われたことを3つ書き出すワークが行われ、サロンメンバー同士でアウトプットの時間も設けられました。
「私には得意なことも、特別な才能もない」と思っている方こそ、他者から感謝されたことを辿ってみてください。きっとそこには、自分の隠れた才能や強みが隠れているはずです。
3.無意識にやってしまうことに注目する

さらに、自分が無意識に行動してしまうことに注目すると、隠れている得意を発見できることがあるそうです。というのも、自分が大切にしている価値観や小さなこだわりの中にこそ、本質的な強みが表れているから。
たとえば、日頃から色の組み合わせにこだわっていたり、友人にメイクやファッションのアドバイスをしたりしている人は、もともと美的センスが高いのかもしれません。
このように自分が楽しく取り組めて、尚且つうまくいっていることを深掘りしていくと、自分だけの強みがより具体的に見えてくるはずです。
また、ここでは以下2つのワークが行われました↓
- 最近なんとなくやってしまった行動を思い出す
- やってみたら楽しかったことや、うまくいったことを3つ思い出して書き出す
サロンメンバーからは「自宅で手作りスイーツパーティを開催したら、とても楽しかった」「福岡セミナーの統括が楽しかった」など、たくさんのアウトプットが寄せられていました。
やってみて楽しかったことは「なぜ楽しかったのか?」「自分以外の人も同じように楽しめることなのか?」などをあわせて考えていくと、自分の得意を強みに変えられるそうです。
得意をビジネスに活かすためには?
続いて実歩さんは、発見した得意をビジネスに活かす方法をステップ形式で教えてくださいました↓
- 得意なことを言語化する
- 得意とスキルをかけ合わせる
1. 得意なことを言語化する

まずは、得意なことを言語化してみましょう。ここでのポイントは、得意を「〇〇力(りょく)」という言葉に置き換えること。
実歩さんの場合

サロンメンバーから寄せられた「〇〇力」の一部
- 褒め力
- 和ませ力
- 泣かせ力
- 喜ばせ力
- 引き受け力
- 超コミュ力
- 笑顔拡散力
- おもてなし力
- 取りまとめ力
- 運気アップ力
- アレンジ・コピー力
皆さまが考えた「〇〇力」を見て、「皆さん、ネーミングがとっても上手!」と感動していた実歩さん。
言語化した得意を自己紹介や肩書に落とし込んでいくことで、何が得意な人なのかが一目瞭然となります。するとその価値を求めている人の興味を引けるため、お客さまを獲得しやすくなるとのお話でした。
2. 得意とスキルを掛け合わせる

次に、言語化した得意と自分の持っているスキルを掛け合わせていきます。そうすることで、あなたのビジネスをより発展させることができます。
- ・ヒアリング力×デザインスキル
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→顧客のニーズにマッチした提案ができるため、リピート受注につながりやすい
- ・コミュニケーション力×コーチングスキル
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→表情やジェスチャーからでも相手の意図をくみ取れるため、コーチングの効果をより感じてもらいやすい
大切なのは、スキルだけにとらわれすぎないこと。得意とスキルを合わせれば、あなたにしかない価値を提供できるようになるでしょう。
まとめ

今回のセミナーでは、澤円さんの著書「得意なことの見つけ方」を分かりやすく解説してくださった実歩さん。
自分だけの強みを見つけるためには、活動範囲を狭めず、今できることに全力で取り組むことが必要だとわかりました。
そして次回のCMMセミナーでは「得意なことの見つけ方」の著者、澤円さんがゲストにお越しくださるとのこと。実歩さんと澤さんの対話からどんな学びが生まれるのか、今からとても楽しみですね!