商品の魅力が伝わる「言語化」3つの法則~CMM大学水曜講義~

CMM大学は、鈴木実歩さん主宰の継続サロン「CMM」のメンバーが、ビジネスが飛躍する専門知識を学び高め合う場として誕生したプラットフォーム。

月2回の水曜講義では、各分野の専門家からビジネスに役立つ高い見識を得られるとともに、学びや気づきをアウトプットしCMMメンバーと交流する時間も設けています。

CMMのサロンメンバーが講師を務めるCMM大学。

本記事では、2025年7月23日(水)10:00より開催された、第60回水曜講義の様子をお届けします。

講師・北村純子さんのプロフィール

今回の講師は、ビジネスコンサルタントの北村純子さんです。

もともと、売れっ子ウェディングプランナーとして活躍していた北村さん。出産後は子育てを優先するべく専業主婦になったものの、2014年には自宅でお菓子作り教室をスタートさせ「好き」を仕事にすることを叶えました。

しかし、なかなか思うような成果が出せず、収入を増やすべく試行錯誤している最中に、時代はコロナ禍に突入。対面レッスンがメインのお教室業に大きな壁が立ち塞がったのです。

そんな折に実歩さんとの出会いを果たした北村さんは、オンラインビジネスの道に進むことを決意。2022年にはお菓子作りのオンライン講座をスタートさせ、わずか3年で年商を5倍にすることに成功しました。

現在は「“好き”で稼げるやさしいビジネス講座」を主宰し、好きなことで活躍できる女性を増やすべく活動しておられます。

今回はそんな北村さんが「商品の魅力を引き出す言語化の秘訣」を教えてくださいました。

商品に「価値」を感じさせる言語化の秘訣

講義の冒頭で「どれだけ良い商品でも、魅力が伝わらなければ意味がない」とおっしゃる北村さん。たしかに、価値を感じられない商品を手に取るお客さまはいないでしょう。

だからこそ、商品の魅力を言語化することが大切なのです。

そこで北村さんは、商品の魅力を伝えるために言語化すべき要素を3つ教えてくださいました↓

  1. 商品への想い
  2. お客さまの潜在的なニーズ
  3. 「お客さまの大切な人」の幸せ

それぞれ詳しくみていきましょう。

1.商品への想い

まず言語化すべきは、その商品が生まれた理由や経緯など、商品に対する想いが詰まった「ストーリー」です。

北村さん曰く、共感できるストーリーは人々の記憶に残りやすく、ほかの商品との差別化を図れるとのこと。

たとえば、次の2種類のトマトのうち、どちらに魅力を感じるか考えてみてください↓

A.100円のトマト:価格と栄養素のみの表示
B.150円のトマト:価格、栄養素に加えて「トマトが苦手な孫のためにつくった甘くておいしいトマトです。おやつにも食べられるように試行錯誤してやっと完成しました」といったストーリーが添えられている

価格に魅力を感じた人はAのトマトを、生産者の想いに共感した人はBのトマトを選ぶでしょう。

このように、商品の特徴だけだと価格で判断されてしまいますが、商品への想いを言語化すれば「価値」が伝わるのです。

2.お客さまの潜在的なニーズ

また「お客さまが気づいていない潜在的なニーズ」を言語化し、商品の魅力を自分ごとに感じてもらうと良いとのこと。

たとえば夏までに痩せたいと思っている人がサプリメントを選ぶ場合、次のどちらの説明文に惹かれるでしょうか?

A.1ヶ月で3㎏の減量に成功した人が続出!
B.今年の夏は体型を隠す水着ではなく、かわいい水着を着て堂々とビーチを歩きましょう!

Aが示す「3㎏痩せられる」というのは、お客さまが現在認識している欲求ですが、Bはお客さまが認識していない潜在的な欲求を示しています。

「痩せたい」と思うお客さまの本当の望みは、3㎏痩せたことで素敵な服が似合うようになったり、人から褒められたりしている未来の自分の姿。

お客さまが気づいていない未来のワンシーンを切り取って、リアルに見せることで、商品の魅力が具体的になり「欲しい!」と言ってもらえるようになるのです。

3.「お客さまの大切な人」の幸せ

最後に北村さんは「お客さまだけでなく、周りの人達にも良い影響があることが伝わると、商品がさらに魅力的になる」と教えてくださいました。

特に主婦は、自分のためだけの投資に消極的な傾向にあります。本当は欲しくても家族の手前、遠慮してしまうことも多いでしょう。

その点「家族にもメリットがある商品」であることが伝われば、購買に対する抵抗感もグッと下がるはずです。

たとえば「3万円の美顔器の魅力」を、娘さんを連れたお客さまに説明する場合の例はこちら↓

この美顔器は女性の肌をきれいにするだけではなく、思春期のお子さまのニキビ予防にも使えます。お肌がきれいだとモチベーションが上がり、勉強にも集中できますよ。

このように、家族にもメリットがあることを提示できれば「娘のためにもなるなら、買っても良いかな」という購買心理が働きやすくなります。

「どのようにお客さまの周りにも幸せが波及していくか」を考えることで、今ある商品にさらなる価値が生まれていくとのお話でした。

受講者の声

今回も、受講者の皆さまからたくさんのコメントをいただきました↓

商品に込めた想いが伝わるから、選んでもらえるのですね!

お客さまに考えさせるのではなく、こちらが魅力的な未来を提示するのですね!

家族に肯定してもらえる商品なら、気兼ねなく購入できます!

皆さま、ご自身の商品やサービスが持つ魅力の「言語化ポイント」を考える、良い学びとなったようです。

まとめ

今回は、CMM大学・第60回水曜講義「商品の魅力を引き出す言語化の秘訣」をお届けしました。

お客さまが商品を魅力的に感じるかどうかは、何を言語化して伝えるかにかかっています。商品を「価格」ではなく「価値」で選んでもらうためにも、今回お伝えした「魅力を引き出す言語化のポイント」を参考にしてみてください。

最後に、北村純子さん、この度は素晴らしい講義を本当にありがとうございました!

北村純子さんのメディアはこちら↓
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