CMM大学は、鈴木実歩さん主宰の継続サロン「CMM」のメンバーが、ビジネスが飛躍する専門知識を学び高め合う場として誕生したプラットフォーム。
月2回の水曜講義では、各分野の専門家からビジネスに役立つ高い見識を得られるとともに、学びや気づきをアウトプットしCMMメンバーと交流する時間も設けています。
CMMのサロンメンバーが講師を務めるCMM大学。
本記事では、2025年7月9日(水)10:00より開催された、第59回水曜講義の様子をお届けします。
講師・さとういずみさんのプロフィール
今回の講師は、オンライン起業コーチのさとういずみさんです。

現在、アメリカのサンディエゴに住んでいるさとうさん。現地で出会ったゼンタングル(※)に魅せられ、日本人で初めてゼンタングル認定講師の資格を取得されました。
直線や曲線を組み合わせた「単純なパターン」を繰り返し描き、美しい絵を創り出すアメリカ発祥のアートの一種。絵が苦手な人でも取り組みやすく、無心で描くことで心が落ち着き、達成感を得られるとして注目されている。
これまでにゼンタングルに関する書籍を3冊出版し、それらはゼンタングルを学ぶ人たちの指針となっています。
また、ゼンタングルがきっかけで心の持ち方や習慣化に興味を持ち「習慣化コーチ」の資格も取得したさとうさん。現在はそのコーチングスキルを活かし、ゼンタングル講師を目指す人のオンラインサポートをしておられます。
今回は、そんなさとうさんが「ブレない自分軸をつくるための3つの習慣」を教えてくださいました。
起業にはブレないマインドが大切
講義の冒頭で「起業には“ブレないマインド”が欠かせない」とおっしゃるさとうさん。
他の人と比べて落ち込んだり、迷いがでてきたりすると思うように行動できません。特に自分で道を切り開いていかなければならない起業家は、自分がやると決めたことをやり切る「強い自分軸」があってこそ成果が出せるのです。

そして、ブレない自分をつくるにはネガティブな感情を放置しないことが重要とのこと。
私たちは不安やイライラなどのネガティブな感情が出てきても、見て見ぬふりをしてしまいがちです。しかし、その感情を無視して行動を続けていると、かえって行動を妨げるような症状が出てくるのだそうです。
「感情の無視」が引き起こす症状の例
- わけもなく不安になる
- 自分を責める癖がつく
- モチベーションが下がる
これらの症状が出てくると、せっかくやると決めた決意が揺らぎ、行動がストップしてしまいます。
ネガティブな感情は自分の心から発せられるメッセージで、本当にしたいことを見つめなおすチャンスでもあります。だからこそ、しっかり受け止め向き合うことが重要。
「意志が弱い」「甘えだ」と自分を責めるのではなく「今自分は何を感じているのか」を考えることが、ブレない起業マインドにつながるのです。
ブレない自分軸をつくる3つの習慣
続いてさとうさんは、ブレない自分軸を作るための3つの習慣を教えてくださいました↓
- 感情に気づいて声かけする「セルフチェックの習慣」
- 未来の自分とつながる「未来アファメーション習慣」
- 自分の経験を記録する「振り返りの習慣」
毎日少しずつ心の声を聞く習慣をつけることで、自分軸にもとづいた行動ができるようになるそうです。
詳しくみていきましょう。
1.感情に気づいて声かけする「セルフチェックの習慣」
まずは日々の中で自分の感情に気づく「セルフチェックの習慣」から始めると良いそうです。

やり方はいたってシンプルで、次の3ステップを実践するだけ↓
- 現在の感情をひとことで表す
- その感情を抱いている理由を考える
- 自分の気持ちに優しく声かけをする
たとえば「今日は人と話すのが不安。ちゃんと伝えられるか心配だから」というように、自分が何に対して、どんな感情を抱いたのかを言語化してみましょう。
そして、その気持ちに対して「大丈夫、伝わるよ」というように、優しく声をかけます。
自分の感情に気づくことは、ブレないマインドをつくる第一歩。特にネガティブな感情をすぐに可視化することで心が静まり、本当に必要な行動が見えてくるとのお話でした。
2.未来の自分とつながる「未来アファメーション習慣」
続いて、現在の自分だけに目を向けるのではなく、目標を達成した未来の姿を想像し言語化する「未来アファメーション習慣」も効果的なのだそうです。

未来アファメーションの手順はこちら↓
- 理想の未来の姿を明確にする
- 理想の未来の自分から現在の自分に声をかける
- 「私は〇〇している」の形で未来の姿を言語化する
未来アファメーションで大切なのは、自分が理想とする未来図を具体的にすること。たとえば「自由な働き方」や「心地良い暮らし」が理想だとすれば、それをもっと掘り下げて自分にとっての理想を追求するのです。
理想の未来の姿が決まったら「確実に未来に近づいているよ」など、未来の自分から現在の自分に向けてポジティブな言葉をかけてあげましょう。
そして「私は〇〇している」の形で未来アファメーションを作ってみてください。理想の自分像が明確になっていれば、次のように細かく言語化できるはずです。
未来アファメーションの例
私は、得意な英語で時間にも場所にも左右されない働き方を実現し、年に3回は海外旅行に行ける暮らしを送っている。
未来の自分の姿をありありと想像できるアファメーションを毎日唱えることで、言葉の力で思考が切り替わり「目標を達成した自分」を前提にした行動が可能になるのです。
3.自分の経験を記録する「振り返りの習慣」
最後は、自分の経験に意味づけを行い、学びに変える「振り返りの習慣」です。

具体的な方法は、次の通りです↓
- 今日のうれしかったことを書く
- 今日のうまくいかなかったことを書く
- 今日の経験で得たことと、明日の過ごし方を書く
うれしかったことは日記のように長々と書くのではなく「夕食を美味しいと言ってもらえた」など、些細なことでOKです。うまくいかなかったことは「思うようにタスクが進まなかった」など淡々と書き、自分を責めず、ありのままを書くだけにするのがポイント。
最後に今日の経験から得た気づきを活かして「明日はどのように過ごしたいか」を書き、一歩ずつ実行に移していきましょう。
失敗した事実よりも「うまくいかなかった理由」や「次にどう活かすか」に目を向けることで、ネガティブな感情に影響されにくくなり、自信につながっていくのだそうです。
受講者の声
今回も受講者の皆さまから、たくさんのコメントをいただきました↓
感情を見える化することが大切なのですね!
心が発するメッセージをしっかり受け止めていきます
感情を無視しているから行動が続かないのだ、と納得しました
ほかにも「良い未来アファメーションが作れた」「未来へのワクワク感が高まった」など、皆さまさっそく効果を感じられたようです。
まとめ

今回は、第59回・CMM大学水曜講義「ブレないマインドをつくる3つの習慣」をお届けしました。
人生に不安や失敗はつきものですが、自分軸を持つことでネガティブな感情もプラスの力に変えられます。自分を追い詰めず、リラックスしながら今回お伝えした3つの習慣を実践し、ブレないマインドを育てていきましょう。
最後に、さとういずみさん、このたびは素晴らしい講義を本当にありがとうございました!