鈴木実歩さん主宰の継続サロン「CMM」は、数百名もの女性起業家が集うコミュニティ。
日本国内のみならず、海外でビジネスを展開しているメンバーも多数所属しており、皆さまのビジネスの発展とメンバー同士のつながりを深く育てることを目指しています。
また、月に2回開催されるセミナーでは、実歩さんの公開コンサルや最新ビジネス情報のシェアなど、毎回盛りだくさんの内容をお届けしているCMM。
本記事では、5月23日(金)10:00より開催された第149回CMMセミナーの様子をお届けします。
前回のおさらい
「クライアントが”自ら動き出す”!ビジネスで使えるコーチング入門」をお届けしている、5月のCMMセミナー。

前回のセミナーでは、クライアント(受講生などのコーチング対象者)の心理フェーズを見極めることがコーチングの第一歩だと教えていただきました。
人間の3つの心理フェーズ
- 自己否定
- 自己肯定感
- 自己効力感
また、しっかりとポイントをおさえたコーチングを行えば、クライアントへの最適なアプローチが可能になるとのことでした。
クライアントとの基本の向き合い方
しかしクライアントの心理フェーズを見極め、いざコーチングを始めようと思っても、実際どのように向き合っていけばいいのか分からない方も多いでしょう。
そこで今回は、クライアントと向き合う際のポイントを2つ教えてくださいました↓
- 高いエネルギーでクライアントと接する
- クライアントの可能性を本人以上に信じる
詳しくみていきましょう。
1.高いエネルギーでクライアントと接する

まずは、あなた自身のエネルギーを高く保つことです。
そもそも人間は変化を嫌う生き物。だからこそ、行動を起こしたり、目標に向かって進んだりするためには、大きなエネルギーを必要とします。
エネルギーが無い状態で人を導くことはできないため、コーチが高いエネルギーを保つことは、クライアントに対する最低限の礼儀といえるでしょう。
「会うだけで元気になれる」「一声かけてもらうだけで元気が満タンになる」とクライアントに感じていただける状態を保てるよう、日頃から意識することが大切です。
2.クライアントの可能性を本人以上に信じる

また、コーチが本人以上に可能性を信じる姿勢は、クライアントが前に進む勇気に直結します。
コーチングを必要としているクライアントは、不安を抱えて自分の可能性を見つけ切れていない状態。だからこそ、コーチが可能性を見出したうえで「この人にはできる」と信じることがコーチングの肝といえるでしょう。
コーチの信じる姿勢が光のようにクライアントを照らし、少しずつでも「できるかもしれない」と感じてもらうことが大切です。
自分以上に可能性を信じてくれる人の存在は、想像以上に心強いもの。そのためコーチとは、クライアントが一歩を踏み出すときの心の支えであるべきなのです。
具体的な声かけと目標達成するための手順
続いて実歩さんは、コーチの具体的な声かけと、クライアントを目標達成に導くための手順を教えてくださいました↓
- 「自分の言葉」で目的とゴールを宣言させる
- 行動のハードルを下げる
- 未来を「先取り体験」させる
コーチングで相手の自己効力感を向上させるためにも、かならず実践して欲しいポイントです。
STEP1.「自分の言葉」で目的とゴールを宣言させる

まずは、自分の言葉で目的とゴールを宣言できるように、クライアントの内側に隠れた本音を引き出してあげましょう。
具体的な声かけの例
- この目的が本当に叶ったら、どんな気持ちになりますか?
- あなたがこのゴールを設定した理由は、どこにあると思いますか?
このとき、自分のゴールをコーチに代弁してもらおうとするクライアントは多いですが、必ず自分の言葉で宣言してもらうのがポイント。
クライアント自身の感情と結びついた本音を引き出してこそ、コーチングの効果があるからです。
STEP2. 行動のハードルを下げる

続いて、クライアントの行動のハードルを下げ、小さな成功体験を味わってもらいます。
具体的な声かけの例
- もし「完璧じゃなくていい」としたら、今日何から始められそうですか?
- それを「3分でできること」にするとしたら、どんなことが思い浮かびますか?
ここで「講座やコーチングのセッション後は、声掛けと行動の約束を必ずして欲しい」とおっしゃる実歩さん。
「良い話を聞いた」「目標ができてワクワクした」だけの感想で終わってしまっては、クライアントは行動に移せません。
セッションの最後に今すぐできることを考え、発言し、すぐさま実行することが、自己効力感をアップさせるために必要な要素なのです。
STEP3. 未来を「先取り体験」させる

最後は、行動に移す意味とそれによって得られる恩恵を事前にイメージさせて、クライアントに成功の「先取り体験」をしてもらいしょう。
具体的な声かけの例
- その行動をやってみたら、どんな変化が周りや気持ちに起きていそうですか?
- 行動したあとの自分にどんな言葉をかけてあげたいですか?
このステップで特に大切なのは、目標達成後の未来を具体的に想像させること。
想像する成功体験が具体的であればあるほど、クライアントのやる気は向上し、どんどん自分で行動できるようになっていくでしょう。
まとめ

今回のセミナーで、より実践的なコーチングのノウハウを教えてくださった実歩さん。
クライアントと向き合う際には、コーチ自身が高いエネルギーを必要とすることや、相手との信頼関係を構築することが大切だと分かりました。
皆さまもぜひ実歩さんのコーチング術を参考にして、クライアントとの関わり方を見直してみてください。