鈴木実歩さん主宰の継続サロン「CMM」は、数百名もの女性起業家が集うコミュニティ。
日本国内のみならず、海外でビジネスを展開しているメンバーも多数所属しており、皆さまのビジネスの発展とメンバー同士のつながりを深く育てることを目指しています。
また、月に2回開催されるセミナーでは、実歩さんの公開コンサルや最新ビジネス情報のシェアなど、毎回盛りだくさんの内容をお届けしているCMM。
本記事では、10月3日(金)10:00より開催された第158回CMMセミナーの様子をお届けいたします。
「サポート業」という新しいキャリアを築こう
毎月テーマを設けて開催しているCMMセミナー。
10月のテーマは「起業家の右腕になる!サポートという新しいキャリア」です。

サポート業とは、クライアントがスムーズに事業を進められるように支援し、業務に負担を軽減する仕事のこと。
主に調整・事務・運営サポートを担うため、以下のような特性がある方に向いていると言えます↓
- コツコツと作業を進められる
- スピーディで正確な仕事ができる
- 指示を的確に理解し、対応できる
- コミュニケーションがスムーズにできる
- PCスキルやデジタルツールを使いこなせる
- 気配りやサポート力をほめられた経験がある
- 仕事に責任感をもち、最後までやり遂げられる
多くの人が「起業=自分の商品を持つこと」と考えがちですが、サポート業も立派なビジネスの一つ。
そこで今回は、サポート業の重要性と成功に必要なステップを詳しく教えていただきました。
サポートスタッフの重要性
はじめに「サポート業務は決して雑用係ではなく、起業家の右腕のような存在といっても過言ではありません」とおっしゃる実歩さん。
未来シフト株式会社でも、サポートスタッフの存在があってこそ実現できたことがたくさんあるそうです↓
- 各々が「やるべきこと」にコミットできる
- 業務の円滑化やサービス品質の向上につながる
早速、詳しくみていきましょう。
◆ 各々が「やるべきこと」にコミットできる
実歩さん曰く、起業家が本来の役割に集中できるのは、サポートスタッフが業務を円滑に進めてくれているからこそ。

ビジネスは細かいタスクの積み重ねであり、たとえば「セミナー開催」という仕事を細分化すると、以下のように様々な業務に分かれます↓
- 企画、立案
- 開催日の調整
- 開催方法決め(オンライン、オフライン)
- 会場手配
- プロモーション、マーケティング導線の構築
- 宣伝、集客
- 資料制作
- 登壇
これらを全て一人でこなしつつ良いパフォーマンスを発揮するのは、まさに至難の業。伴走してくれるサポートスタッフがいるからこそ、起業家は自分の仕事にコミットできるのです。

さらに「人の温もりが伝わる心配りや献身的なサポートは、AIにはできません」とおっしゃる実歩さん。
相手を思いやり、先回りして支えられる人こそが、起業家にとって欠かせない存在になるとのお話でした。
◆ 業務の円滑化やサービス品質の向上につながる
続いて、未来シフト株式会社の組織図を例に挙げ、自社におけるサポートスタッフの役割を解説してくださった実歩さん。

この組織図を見ると、実歩さんを中心に各分野のプロフェッショナルがそれぞれの役割を全うしていることが分かります。
また、高品質なコンテンツや手厚いサポートの提供やスムーズな業務運営を叶えるために、未来シフト株式会社では年間4,000万円ほどを人件費に投資しているそうです。

「事業が拡大すればするほど、各分野の専門家にサポートしてもらう必要が出てきます」とおっしゃる実歩さん。よって一見膨大に見える人件費も、決して過剰投資ではなく必要経費なのです。
クライアントのビジネスに貢献し、共に未来を切り開くパートナー的役割のサポートスタッフが求められるのは、もはや当然と言えるでしょう。
強みを生かしてサポート業のキャリアを積む方法
とはいえ、サポート業だけですぐに安定した収入につなげるのは難しいのが現状です。
そこで実歩さんは、本業とサポート業務の2軸で活動する方法を実例を踏まえながら教えてくださいました↓
- 適性と強みを掛け合わせて可能性を広げる
- 2軸キャリアで安定した働き方を実現した例
それぞれ解説していきます。
◆ 適性と強みを掛け合わせて可能性を広げる
本業とサポート業を両立するためには、まず自分の適性を確認する必要があります。
実歩さんがおすすめするステップは以下のとおり↓
- サポートパートナー:寄り添い、支える型
- フロントランナー:戦略、コンサル型
- クリエイター:職人、スキル提供型
サポート業を開始する前に、自分に適性があるかをしっかり確認しましょう。
多様なスキルを活かせる点がサポート業の魅力。
自分の持っている強みやスキルを掛け合わせ、サポートスタッフとしてのキャリアを積みましょう。
1人での活動は行動範囲が狭くなりがちです。
チームで働くことでより大きな成果を獲得できるでしょう。
ただ、今回の3タイプ診断でサポート業に適性がないと分かった方は、無理にサポート業を始める必要はありません。
自分に向いていないことで成果を出そうとしても、楽しく続けることができないからです。

3タイプ診断は、自分の適性を把握するためのもの。まずは自分にフィットしたビジネスを選んで掛け合わせることから始めてみてください。
◆ 2軸キャリアで安定した働き方を実現した例
続いて、2軸キャリアで収益化を実現している事例を見ていきましょう。
今回紹介されたのは、CMM2期生の吉永英梨さんのケースです。

整理収納アドバイザーとして現場作業に追われる日々を送るなか、次第に体力の限界を感じるようになっていた吉永さん。
あるとき、本業のために学び始めた画像作成やLINE構築スキルが思いがけず収益化したことにより、サポート業のキャリアをスタートしました。
現在では講座運営の現場作業とサポート業のデスクワークの2軸の収入源をもつことで、バランスの良い働き方を実現されています。

「サポートスタッフとして他企業の舞台裏を知ることは、自身の知見を広げることにもつながります」とおっしゃる実歩さん。
サポート業で得られる学びや気づきは、将来的に起業を志す方々にとっても大きなメリットがあるのだと教えてくださいました。
まとめ

今回のセミナーでは、サポート業が求められる理由と成功のためのステップを具体的な実例とともにお届けしました。
AIでは代替できない温かな人間性と自分の強みを掛け合わせれば、起業家の右腕となるキャリアが確実に育つでしょう。
起業家としてステップアップしていくために、サポート業という新しいキャリアを選択肢の一つに加えてみてはいかがでしょうか?