鈴木実歩さん主宰の継続サロン「CMM」は、数百名もの女性起業家が集うコミュニティ。
日本国内のみならず、海外でビジネスを展開しているメンバーも多数所属しており、皆さまのビジネスの発展とメンバー同士のつながりを深く育てることを目指しています。
また、月に2回開催されるセミナーでは、実歩さんの公開コンサルや最新ビジネス情報のシェアなど、毎回盛りだくさんの内容をお届けしているCMM。
2025年7月4日(金)10:00より開催された第152回CMMセミナーでは、スペシャルゲストとして佐藤聖さんをお迎えし、CMM限定の特別セミナーを開催していただきました。
本記事では、その様子をレポートとしてお届けいたします。
スペシャルゲスト:佐藤 聖さんのプロフィール
今回のセミナーにお迎えしたスペシャルゲストは、日本初の音声マーケティング会社を立ち上げた実業家、佐藤聖さんです。

佐藤さんは、音声マーケティングやコンサルティングを手がける「株式会社ビルドラム」の代表取締役として、起業からわずか2年で累計4億円以上の売上を達成。
また、アート活動や障害者福祉支援にも力を入れており、国内外で多面的に活躍されています。

24歳という若さで2つの会社を経営する佐藤さんは、中学生でビジネスを開始し、看護師資格取得後すぐに起業された素晴らしい行動力の持ち主。
現在はVoicyやStandFMの運用・プロデュースにおいても高い成果を上げており、音声マーケティング分野の第一人者として注目を集めています。
今回の特別講義では、学生時代からビジネスを学んできた佐藤さんだからこそ語れる「音声マーケティングの本質的な魅力」を惜しみなく伝えてくださいました。
音声メディアの魅力とは
まず、音声メディアの魅力について教えてくださった佐藤さん↓
- 「耳の隙間時間」を活用できる
- 圧倒的な視聴維持率と競合の少なさ
それぞれ詳しくみていきましょう。
◆「耳の隙間時間」を活用できる
はじめに「集客で最も重要なのは、ユーザーの時間をどう確保するかという点です」とおっしゃる佐藤さん。
視覚の時間は、すでにYouTubeやSNSなど様々なコンテンツで飽和しており、1日に使える目の余白時間は平均して3時間ほどしかありません。そのため、動画や文書などの目の時間を奪う媒体は、視聴のハードルが高いのが現状です。
一方で耳の時間の余白は9時間ほどであり、なんと目の2.5倍〜3倍(!)にもなるのだとか。

音声は視覚に依存せず情報を届けられるため、通勤中・家事中・育児中などの隙間時間に無理なく入り込むことができるのです。
音声マーケティングは、現代の「時間の奪い合い」という集客の本質に対して、非常に有効なアプローチだとわかりました。
◆圧倒的な視聴維持率と競合の少なさ
さらに、音声メディアは圧倒的な視聴維持率を誇るにもかかわらず、競合が少ない点が魅力だと佐藤さんは教えてくださいました。
YouTubeやInstagramなどの主要メディアでは、視聴維持率は平均して30%以下であるのに対し、音声メディアでは80%を超えることも珍しくありません。

このように、音声メディアでは非常に高いエンゲージメントが期待できますが、この特徴を活用できている人はまだごくわずかとのこと。
実歩さんも「11年の起業人生の中で、佐藤さんのように音声単体で集客から販売まで構築している人には初めて出会いました!」とおっしゃるくらい、音声マーケティングに特化している人は珍しいのです。
競合が少なく、いわゆるブルーオーシャン状態である今、音声メディアを取り入れない手はありませんね。
音声SNSで収益化するためのポイント4つ
続けて佐藤さんは、音声SNSで収益化するコツを教えてくださいました↓
- クロスメディア戦略で成約につなげる
- 積極的にコラボ配信をする
- 習慣化教育を取り入れる
- 型に沿ったトーク構成を使う
詳しく解説します。
1. クロスメディア戦略で成約につなげる
音声SNSは拡散力こそ弱いものの、リスナーとの接触時間が長いため、信頼関係を築きやすいメディアなのだそう。
そのため、音声を使って成約率をアップするにはクロスメディア戦略が有効なのだと、佐藤さんは教えてくださいました。

クロスメディア戦略とは、複数の媒体を連携させて情報を届ける手法のこと。特に、音声SNSの特性を活かした深いアプローチは信頼度や親密度のアップに効果的であり、他の媒体だけでは届かなかった層にもアプローチできる強みがあります。
たとえば、リアルの交流会での営業と音声SNSを掛け合わせて後追いをしたり、Instagramの投稿やLINE登録では反応がなかった見込み客に音声を配信して関係性を再構築したり。
こうした工夫を凝らすことで顧客との接触の質が高まり、成約につながる確率をアップさせていくのです。
皆さまも音声をフックとしたクロスメディア戦略を取り入れて、チャンスを掴んでいきましょう。
2. 積極的にコラボ配信をする
続いて「音声SNSで集客力を高めたいなら、コラボ配信が一番手軽で効果的な方法です」とおっしゃる佐藤さん。
他アカウントとのコラボ配信を行うことでお互いのフォロワーに通知が届き、新しいリスナーとの接点が自然に生まれます。

さらに、スタンドFMのような音声SNSでは「コラボ配信」が上位表示されやすいという特性があるため、プラットフォーム側の仕組みを活かした拡散が期待できるのだとか。
「深く届けることに向いているメディアだからこそ、まずはコラボで広げることが必要です」と佐藤さんはおっしゃいます。
フォロワーが少ない同士でも互いにリーチを補い合えるため、配信初期の人にもおすすめの方法だそうです。
3. 習慣型・教育型の音声を配信する
また、音声SNSでファン化と販売を同時に進めるためには「習慣型・教育型」の音声が欠かせないとのこと。

人は3日以上同じ行動を続けると習慣が定着しやすいと言われます。そのため「3日間で徹底解説」「5日間集中講座」などのシリーズ型音声を用意し、まずは連続して聴いてもらう仕組みを整えることが大切なのだそうです。
具体的なステップは以下のとおり↓
- 初期習慣作り:シリーズ型音声の配信
- 継続接触:隔週から月1回程度で追加配信
- 教育:セミナー型音声で個別相談や特典へ誘導
- 成約促進:各SNSからセミナー型音声への導線を確保
このステップを実践すれば、音声SNSは「聞くだけで学べる場所」から「買いたくなる場所」へと変わっていくでしょう。
4. 型に沿ったトーク構成を使う
最後に佐藤さんは、誰でもすぐに活用できるトーク構成を教えてくださいました。
この型を活用することで、話し手が迷わず喋れるだけでなく、リスナーにとっても聞きやすく内容を最後まで追いやすくなります。
佐藤さんが推奨するトーク構成はこちら↓
- ①挨拶
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「おはようございます。このチャンネルは○○をお届けするチャンネルです」
- ②概要の提示
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「今日は○○のテーマでお話しします」
- ③中身(結論+理由+体験談)
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「主に3つのポイントがあります。1つ目は…」
「理由は…」
「私の体験として…」 - ④アクションプラン
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「今日のおすすめは○○です」
「まずは今日、○○を1つ試してみましょう」 - ⑤締めの言葉と再挨拶
-
「今日はここまでです。ぜひ○○を意識してみてください」
「最後まで聞いてくださりありがとうございました!」
音声配信への抵抗がある方は、まずはボイスメモに向かって話してみるところからスタートすると良いとのこと。
台本を作り、その構成に沿って繰り返すことで、徐々に自然な話し方が身につくのだそうです。
まとめ

今回は、特別ゲストに佐藤聖さんをお迎えし、トーク初心者でもすぐに実践できる「話し方の型」や、視聴維持率を高める構成術について解説していただきました。
講義後、サロンメンバーからは「今すぐやりたいです!」「講座の一部には使っていましたが、音声だけで集客できるとは驚きです!」という声で盛り上がり、音声配信の魅力と可能性に興奮冷めやらぬ様子がうかがえました。
最後に、佐藤聖さん、このたびは実践的で熱い講義を本当にありがとうございました!